ラッシュ/プライドと友情



冒頭から下世話な方面の感想になりますが、序盤のシーンでこの作品にPG-12がつけられていることに納得しました。(そうは言ってものPG-12ですが)。

主役のひとり、ジェームス・ハントを語る上ではそこは外すことができないのだろうと。



アグレッシブなドライビングを見せるジェームス・ハントに、片や自らメカニックと交りマシンのセッティングまで追求する頭脳派のニキ・ラウダによるライバル関係。

そして美女の存在。ストーリーとしてはよくある話です。



とはいえ、現実にあったこのエピソードの結末も、またその時代のレースが如何に命がけだったものかというのも知らなかったので新鮮でした。

個人的にはレースの実況でホッケンハイムについては穏やかでない形容をされていたのにはこのような歴史があったのかと合点がつきました。



モータースポーツというと多額の資金が動くことに今も昔も変わりないでしょうが、ハントのようなレーサータイプは現在では許容されないだろうなと感じられ、時代を垣間見るようで面白かったですし、また、マシンもサーキットもレースシーンもリアル。

もっともそうと判断できる知識を持ち合わせてないのでこの感想に説得力はありませんが。



また傷を負ったラウダの姿は痛々しく、それでも走るというクレージーさもその時代のF1だったのかなと思ったりしました。



ド素人でもそこそこに楽しめる作品でした。ニキ・ラウダ演ずるダニエル・ブリュールはご本人になりきっているという評判ですし、この実話を知る人やF1をより知る人にとってはより共感を持って楽しめる作品ではないかと感じさせられました。
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はじまりのうた



洋楽のポップミュージックが好きな人には引っかかりまくりでしょう。



まず「ONCEダブリンの街角で」で監督の音楽センスは示されています。

また、マルーン5のアダムの曲が使われている事は知っていましたが、小演技を超えてガッツリ役をこなしていることは観てから知りました。

演技が上手いかどうかは英語が理解できないので分かりませんが、キャスティングの妙にニヤりとさせれられます。

そしてキーラ・ナイトレイによる歌。優しい歌声で、アダムによる歌唱力を伴った、バリバリのシンガーとはまた違うタイプのシンガーとしていそうな感じです。

作品とは関係ない余談で私は知らなかった事でしたが、キーラ・ナイトレイはクラクソンズのボーカルと結婚しているとの事。

マーク・ラファロは序盤に車の中でデモテープを聴くシーンでのダメ出しっぷりが痛快。髪型もザ・フレーミング・リップスのウェイン・コインをイメージだそうで。なるほど、です。

結果、映画公開直後の時期、渋谷の某CDショップに立ち寄ったらサントラは在庫切れとなっていました。



悪人が出てこない、家族に対しての思いというあたりに「ONCE」と通じる部分が感じられましたが、バーでのグレタ(キーラ)のステージ場面に至るグレタとダン(マーク)の事情を描いて見せる流れは、回想シーンを除いては時系列で進んでいた前作とは違う試み。



佳作として星4つとしましたが、最悪な時期に出会ったふたりの奮起に笑顔になれる作品でした。

スポットライト 世紀のスクープ



新聞社が一大スクープを世に送り出すという実話ベースのストーリーです。

実話ということもありネタバレ含みます。



アメリカはプロテスタントが幅を利かせているイメージでしたが、舞台となっているボストンについてはカトリック信者の多い地域である事をこの映画で知りました。

また当時のニュースで触れられていたのかもしれませんが、ローマ法王ベネディクト16世の生前退位は高齢による健康上の問題と認識していたのですが、公の理由の背後にこのスクープで明かされたスキャンダルも退位に至った理由と考えられるようです。

(関連とはなっていませんが、テロップで法王の生前退位を紹介)



この地に縁のないユダヤ人がボストン・グローブ紙の編集局長として赴任し、小さな記事で触れていたに過ぎなかった、ある神父の子供への性的虐待疑惑について掘り下げて調べる指示を下すことがきっかけとなっています。



しがらみのない余所者とはいえ、ボストン・グローブ紙の読者の半数以上をカトリック信者が占めており、その反発を考えると「触らぬ神に祟りなし」というネタです。

またこの指示で特集記事「スポットライト」を担当する記者たちにバトンが渡されるのですが、記者たちは程度に違いはあれ信仰を持つ人たちです。

信仰心のない自分ですが、神の声を伝える立場の神父を疑ってかからなければならない仕事は信仰の土台が揺らぐもので困惑が感じられました。



そして取材が進むにつれ、ひとりの神父から始まった疑惑は氷山の一角に過ぎない事が分かってきます。

手口、隠蔽の仕組み、解明されるにつれ疑惑が雪だるま式に膨らんでいく様、教会が組織的に犯罪の隠蔽に加担している事に行き付きます。



普通のクライムサスペンスであれば高揚感を伴うものですが、これは実話です。最も弱い立場の子供たちが犠牲者です。明かされていく真実は衝撃的で苦しさが募ります。

リップヴァンウィンクルの花嫁



黒木華演ずる七海は、とにかく見ていてイライラさせるヒロインとして登場します。



ネットで彼氏を見つけ、クラムボンという匿名を用いてはSNSで感情を吐露し、派遣教員で生徒にナメられた末に契約解除。

そのお手軽に出会った彼とは結婚するも、彼から(というより義母主導で)三下り半を突き付けられます。

そのやり口は卑劣で七海には災難ですが、親戚・友人の数を相手に釣り合わそうと結婚式の代理出席でその場を取り繕う得体のしれないと思わせる行為、ここに至るまでの彼女のふるまいからの身から出た錆という印象も受けます。



七海が結婚式の代理出席を要請したのが綾野剛演じる安室行舛と名乗る男。なんでも屋として、名を以て胡散臭いことを顕示しつつ世を渡り歩いているような存在。

狂言回しです。



クライアントである七海の要望に何くれとなく便宜を図る一方で何かあり気な安室を演じる綾野剛は、まず容姿から受ける印象からしてもハマり役です。

Coccoはこれまでシンガーとしての少しエキセントリックな佇まいを持つ人という印象しかありませんでした。真白として現れた彼女は、やはりそんなイメージどおりのどこか突き抜けたキャラクターで、登場は作品の中盤からにも関わらずその存在感を発揮していきます。

(私が感じていた)イメージが、もし素であれば演技にならないので、この女優としての彼女から翻って考えると、優れた表現者であったのかなと印象を改めました。

いずれも失礼な書きぶりのようですが、役に違和感なく溶け込んでいたという事です。また終盤のチョイ役でしたが、りりィさんも芝居をシメていました。



人との関わりを意識させる作品です。結婚式の代理出席という仕事、人同士の結びつきの場である筈の結婚式の形骸化と空疎感、ネットでの繋がりの虚実、たとえ嘘や秘密で溢れた世界でも存在する心の触れ合い等。



安室に導かれ、真白と出会い、旅を終えるように安室と別れて、またひとりになった七海の姿が清々しいです。

ピーチガール



ここ何年間で一番の、胸キュン青春ラブコメ映画でした。

主人公の山本美月は、軽そうだけどピュアな女子高生ももちゃん役がすごく似合っていて、とても可愛かったです。

伊野尾慧もモテまくりのキラキラ男子で、一見チャラそうなんだけど意外としっかりした面のあるカイリを、可愛くかっこよく演じていて、思わずその演技に引き込まれちゃいました。

ももちゃんの友達の沙絵は、ももちゃんの欲しいものを何でも欲しがる嫌な女で、ももちゃんの好きなとーじをも奪い取ろうとしていたり。

個々に個性があるキャラクターも好きです。青春の三角関係だったり、いろんな事情でとーじが突然冷たくなったり、ももちゃんのことが好きなカイリがとーじとの恋愛を応援したりと、青春映画の甘酸っぱい系のラブコメでテンションあがります。

カイリは家族関係や将来の夢のことで悩んでたりするんですが、それでも明るく振る舞ってるところは尊敬もしちゃいます。

カイリはフェミニンだけどストレートに好きだと告白したり、男らしい言葉だったり、至る所優しいなあとかかわいいなぁとか思う場面が盛りだくさん詰まってます。

超早い展開でコロコロと意外なことが起こったりしていて観ていて全然飽きない映画でした。

劇中に変顔だったりお笑い系な場面も多いので楽しく観ることが出来ました。

試写会か何かで、女子高生満足度95%と書いてあったので観終わった私たちも100%の満足度だねと納得しました。

青春ラブコメ抵抗ある方もきっとキラキララブラブ映画にハマること間違いなしです。

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